平成が終わることへの感慨はない
ある政治家は「ますます昭和は遠くになりにけり、だ」というようなことを言っていたが、平成の世が終わろうと私には何の感慨もない。
空虚な30年だった。
何もなかった。
いや、何もなかったのは、私だけなのかもしれない。
いや、きっといるだろう。空虚な30年間を送った人たちが。そういう人たちの声は、目につかないし、耳に届かないだけのことだ。
私はこの徐々に死に至る社会の片隅で、そんな言葉を書き綴って行こうと思う。
徐々に死に至るのは、私であり、この日本社会でもある。